登録型派遣について|常用型派遣との違いや働き方

2022.08.20

派遣社員としての働き方の一つである「登録型派遣」。耳にしたことはあっても、具体的にどのような働き方なのか分からないという人は多いのではないでしょうか。

これから派遣社員として働こうと検討している方であれば、登録型派遣について知っておきたいところです。

今回は登録型派遣について解説します。常用型派遣にも触れていくので、それぞれの違いや働き方を見ていきましょう。

 

登録型派遣とは?

 

登録型派遣とは、仕事に従事している期間中に限り雇用関係になるという働き方です。一般的に「派遣社員」と聞いたときにイメージするのは、この登録型派遣と言えます。

登録型派遣は、紹介された仕事先で働くことが決まったら、雇用契約を結ぶのが特徴です。そのため、仕事が決まっていないときや、契約が終了した後は雇用関係にありません。契約期間が経過した後は、再度紹介された仕事が決まり、新たに雇用契約を結んだら派遣社員と派遣会社が雇用関係になります。

そのため、「働きたいときにだけ短期間で働きたい」「事情があり1年だけ働きたい」など、労働期間に希望があるときに理想的な働き方です。

 

常用型派遣について

 

派遣社員として働く場合、登録型派遣のほか「常用型派遣」と呼ばれる働き方もあります。

常用型派遣は、仮に派遣先との契約期間が終了しても、派遣元会社との雇用関係は解消されないのが特徴です。

特定の派遣先との契約が終了した後は、派遣元会社から新たに別の派遣先を紹介されます。そのうえ、万が一次の派遣先がすぐに見つからなくても、雇用関係が解消されていない限りは給料が支払われます。

常用型派遣の場合は、登録型派遣とは異なり長期的に派遣社員として働くことが前提です。

 

登録型派遣のメリット・デメリット

 

登録型派遣にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

働き方に悩んでいる方は、以下のメリットとデメリットをふまえて検討してみてください。

 

メリット

 

登録型派遣のメリットは、「短期間だけ働きたい」を叶える働き方である点です。

学生であれば「夏休みの間だけ働きたい」「年末年始の暇な日に働きたい」など、特定の期間のみ働きたいと考える人もいるでしょう。もちろん、学生だけではなく、次の仕事が見つかるまでのつなぎとして、一定期間派遣社員を選んだり、不定期で働いたりすることも可能です。

いずれにせよ、働く期間や頻度が自由な点は、登録型派遣の大きなメリットです。

また、多くの派遣会社では「登録型派遣」を採用しているので、派遣会社の選択肢が多いといったメリットもあります。求人の数も多く、仕事選びの際にも自分に合った求人を見つけやすいのが魅力です。

 

デメリット

 

登録型派遣のデメリットは、収入が安定しにくい点です。

紹介されても派遣先と派遣社員の双方の合意が得られず、契約に至らなかった場合は給料が発生しません。仮に、派遣先が長期間見つからなかった場合、収入が途絶えてしまうリスクがあります。

とはいえ、基本的に「数か月」「1年」など契約期間が定められていることがほとんどなので、極端なその日暮らしになってしまう心配はありません。また、契約終了前に契約の延長の意思確認があったり、新たな仕事探しに進んだりと時間的な猶予もあるので、契約終了に向けた対策は十分可能です。

 

常用型派遣のメリット・デメリット

 

常用型派遣には、登録型派遣にはないメリットやデメリットがあります。

さっそく以下から見ていきましょう。

 

メリット

 

常用型派遣のメリットは収入の安定性が高い点です。派遣社員として長期的に働くことが前提であるうえに、派遣先との契約終了後の収入も保障されています。万が一、次の派遣先が見つからなくても給料はきちんと派遣元会社から支払われるので心配はいりません。

派遣社員として長く働きたい人は、常用型派遣を選ぶことで自分の理想にマッチする働き方ができます。

また、常用型保険は自身の持つ資格やスキルを活かす仕事が多い傾向にあります。エンジニア系の仕事や、介護職、事務職などの求人が多い傾向にあるため、特定の分野に精通している人であれば、やりがいを感じながら働くこともできます。

常用型派遣は、資格やスキルを活かして働きたい人にとって、魅力的な働き方といえます。

 

デメリット

 

常用型派遣のデメリットは、「誰にでも選べる働き方ではない」という点です。

専門性の高い求人が多い傾向にあるため、何も資格を持っていない人や、社会人経験が少ない人、希望する職種の分野に詳しくない人では、マッチする求人がないことも多いです。

「未経験だけどITエンジニア職に就きたい」と考えていても、派遣先との合意を得ることが難しいのが現状です。

もちろん、専門性が求められない職種もあるため、常用型派遣を希望する場合には、自分の条件にマッチする求人を扱う派遣会社を選ぶことが重要です。

 

登録型派遣・常用型派遣について正しく理解しよう

 

今回は、登録型派遣と常用型派遣について詳しくご紹介しました。

派遣社員としての働き方を検討しているのであれば、それぞれの違いやメリット・デメリットをきちんと理解したうえで、自分に適した働き方を考える必要があります。

今回触れた登録型派遣・常用型派遣の内容をふまえ、自分に合っているのはどちらの働き方なのか、イメージしてみてください。