派遣社員は育児休暇・産休を取得できる?条件や手続き方法について

2022.03.07

出産を控えている人や、いずれ働きながら子育てをしたいと考えている人にとって、気になるのが「育児休暇・産休を取得できるのか」ではないでしょうか。

一般的な正社員であれば、育休や産休の取得ができるのは周知の事実。しかし、派遣社員となると、事情が変わってしまうのでは?と不安を感じている人は多いです。

今回は、派遣社員における育休・産休取得について解説します。

 

派遣社員も育児休暇・産休は取得できる!

 

結論から言うと、派遣社員であっても育休や産休の取得は可能です。

雇用形態に関わらず、一定の条件を満たせば育休・産休を取得できる場合がほとんど。そのうえ、女性だけではなく男性も取得できます。

そのため、今後育児と仕事を両立させたいと考えている人は、派遣社員という働き方も選択肢として考えやすいでしょう。

実際、海新でも派遣社員として働くスタッフが育児休暇を取得したケースがあります。男性スタッフの取得ケースもあり、近年のライフスタイルの多様化への対応が進んでいる状況です。

「男性でも育児休暇を取得しやすい派遣会社で働きたい」というニーズに沿った制度を確立しています。

 

派遣社員における育児休暇の期間や条件とは

 

派遣社員に関わらず、育児休暇には取得できる期間の制限や、取得するための条件などがあります。

いざ育休を取得してから「想定していた内容と違った」と慌てることにならないよう、育休の詳細について理解を深めておきましょう。

 

育児休暇の期間は原則1

 

派遣社員も正社員も、育児休暇を取得できる期間は原則1年です。子どもが1歳になる頃には、仕事に復帰していることが理想となります。

これは、女性だけではなく男性も同様。性別を問わず育休として1年間休業することができます。

ちなみに、夫婦ともに育休を取得する場合、休業可能期間は子どもが1歳2か月に達するまで延長可能です。

 

育児休暇の再取得アリ

 

男性の場合、配偶者が出産後8週間以内に育児休暇を再取得することができます。この再取得には特に条件は設けられておらず、特別な事情がなくても取得可能です。

積極的に育児に参加したいと考えている男性にとって、育児休暇の再取得はぜひ知っておいてほしい制度といえます。

 

育児休暇取得の条件は“雇用状況”にある

 

育児休暇は無条件で取得できるわけではありません。一定の条件を満たしている労働者のみが取得することができます。

まず、育休を取得するためには、同一の事業主に1年以上雇用されていることが条件です。派遣社員の場合は、契約している特定の派遣会社が事業主となります。つまり、育休を取得するまでに、すでに1年以上同じ派遣会社に就業していないと、育児休暇を取得することができません。

ちなみに、育児休暇の期間は原則1年間ですが、延長することで最長で子どもが2歳の誕生日を迎える前日まで延ばすことができます。ただし、その場合は「保育所に入所できなかった」など、特別な事情がある場合に限ります。

 

派遣社員の産休取得期間や取得するための条件

 

派遣社員が産休を取得するにあたり、どれくらいの期間休業できるのか、どのような条件があるのか、などは気になるところです。

ここからは、派遣社員の産休取得期間や取得のための条件について解説します。

 

産休期間は産前6週間

 

産休期間は、産前6週間と産後8週間が基本です。つまり、労働者は産前・産後合わせておよそ14日の休業期間を得られます。

ただし、派遣会社によって対応が異なる場合もあります。詳しい日数については、契約している派遣会社にあらかじめ問い合わせておきましょう。

 

産休取得に条件はなし

 

産休を取得するにあたり、満たすべき条件はありません。産休の申請をする際に、すでに就業していれば、申請すれば誰でも取得できるのが特徴です。

そもそも、企業側は本人の希望の有無に関わらず、産前・産後それぞれ68週間休ませなければならないといった規定が設けられています。

医師の診断があるなど、特別な事情により産休期間を短縮することは可能ですが、産休の取得可否においては、労働者が申し出れば無条件に許可されます。

そのため、「就業期間が短いから産休が取得できない」などの問題はありません。

 

派遣社員も育児休暇・産休の取得は可能

 

派遣社員であっても、育児休暇や産休の取得は可能です。

育児休暇については、一定の条件を満たせば取得が可能。最長で子どもがおよそ2年まで延長できます。さらに、産休に関しては無条件で取得できるうえに、期間は68週間です。

派遣社員となると雇用形態の問題から「育児休暇や産休は取得できないのでは」といった不安な声が上がりますが、実際は決してそんなことはありません。

「子育てしながら働くことはできる?」「出産を控えているけど育休・産休って取得できる?」など不安を抱えていた人は、ぜひこれを機に“派遣社員”という働き方にも目を向けてみてはいかがでしょうか。