派遣社員として働きながら副業をしたいと考えている人はいませんか?
派遣の仕事の休日や、終業後の空いた時間を使って、副業をしたいと考える人は珍しくありません。
しかし、副業と言えば派遣社員・正社員問わず「職場にバレるとクビになる」といった噂を耳にしたこともあるのではないでしょうか。
そこで、今回は「派遣社員は副業してもいいのか」という点について、詳しく解説していきます。
派遣社員は副業していいの?
派遣社員の副業は、派遣会社で特別な規定がない限りは問題ありません。
紹介された仕事をきちんと受け、派遣先での就業後や休日などに別の仕事を掛け持ちしても、罰則などを受けることはないので時間を有効活用できます。
実際、派遣の仕事に加えて副業でアルバイトをしている人は珍しくありません。
「空いた時間を有効活用したい」「+αでもう少し収入を上げたい」など、いろいろな理由から派遣と副業の両立をしています。
派遣社員の副業と就業規則について
派遣社員として働いている場合、忘れてはならないのが「就業規則」の存在です。
しかし、正社員とは異なり、職場の就業規則に従うわけではありません。あくまでも、契約を交わしているのは「派遣会社(派遣元)」です。そのため、派遣会社の就業規則に則って副業を検討する必要があります。
とはいえ、派遣会社で副業を禁止していることは少ないです。多くの場合、「無断での副業はNG」「登録している派遣会社に損害を与えるような行為はNG」など、一定の条件が設けられているものの、副業を認めています。
派遣社員が副業と両立するためのポイント
派遣社員が副業をする場合、どちらの仕事もうまく両立させることが大切です。
具体的に、どのように両立させればいいのか、以下のポイントを参考にしてみてください。
在宅でできる副業を選ぶ
派遣社員が副業を両立させるうえで、ぜひおすすめしたいのが「在宅副業」です。
近年は、簡単なパソコン作業やアンケート回答など、自宅でできる副業案件が増えています。また、クラウドソーシングの展開により、未経験でも空いた時間にお小遣い稼ぎができるようになりました。
これまで、在宅でできる副業と言えば内職のイメージが強い傾向にありましたが、近年はデータ入力などの仕事も多いです。
在宅できる仕事であれば、シフトなどに左右されにくくなるのでぜひ検討してみましょう。
単発・短期間の仕事を選ぶ
派遣の仕事と副業を両立させるためにも、単発や短期間の仕事を選ぶこともおすすめです。
単発や短期間の仕事を選ぶことで、派遣の仕事のスケジュールと合わせやすくなります。
「最近疲れてきた」と感じたら、単発の仕事であれば仕事を入れるのは避ければいいだけなので、無理に出勤する必要もありません。自分の体力や体調などと照らし合わせながら、可能な日を選んで副業をすることができます。
精神的・肉体的に負担の少ない仕事にする
副業を検討しているのであれば、精神的・肉体的に負担の少ない仕事を選ぶと良いでしょう。
本業はあくまでも派遣の仕事です。本業に支障が生じないよう、心身の負担が少ない仕事を選ぶことは重要と言えます。
「重労働以外の仕事」「立ちっぱなしにならない仕事」「責任の少ない仕事」など、両立させやすい仕事を探してみてください。
派遣社員が副業する際の注意点
派遣社員が副業をする場合、あらかじめ知っておくべき注意点があります。
思わぬトラブルを招かないためにも、注意点を把握したうえで副業を検討してください。
本業に影響が生じない副業を選ぶこと
派遣社員として働きながら副業を始める場合、本業となる派遣の仕事に影響が生じないものを選びましょう。
「仕事のスケジュールが派遣の仕事と被ってしまう」「ヘトヘトに疲れて派遣の仕事を休みがちになる」など、本業に支障が出るのはNGです。
派遣会社だけではなく、派遣先にも迷惑をかけてしまうことになるので注意してください。
確定申告を忘れないこと
1年間で20万以上の収入を得た場合は、確定申告を行う義務があります。
副業で稼いだ金額によっては確定申告をして所得税を納めないと、脱税を疑われてしまうので注意しましょう。
自分で確定申告をするのが初めての人は、税務署で書類の作成方法などを教えてもらえるので必要に応じて相談してみてください。
隠さずに派遣会社に副業を申告すること
副業を始めることは、必ず派遣会社に申告しましょう。副業を始めるからと言って、派遣会社からイヤな顔をされることはありません。きちんと派遣の仕事をこなしてくれるのであれば、派遣会社としてもとくに問題視しないのです。
派遣会社に隠して副業を始めると、トラブルになるリスクもあるので事前に申告しておきましょう。
副業は派遣会社へ確認したうえで検討を!
副業は派遣会社へ確認したうえで検討する必要があります。
派遣会社ごとに就業規則が異なるうえに、場合によっては既定の書類を作成したり、申告をしたりしなければなりません。
無断での副業は派遣会社とのトラブルに発展するリスクもあるので注意が必要です。
副業を検討している人は、本ページを参考にしながら、無理のない範囲でうまく両立できる工夫してみてください。